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痛みの無い治療

進む歯医者の“個性化” 県内でも診療にひと工夫プラス(2003.11.12)

 「歯医者は怖い、というイメージを少しでも和らげたい」というのは、同市帯山、前田歯科医院の前田英俊院長(43)。七年前に開業して“歯科恐怖症”の人が少なくないことに気付いた。特に多いのが子どもで、「泣いたり暴れたりして治療ができなくなることもあった」。そこで取り入れたのが笑気吸入鎮静法。鎮静状態を誘う笑気ガスを鼻マスクから流し、「痛みを感じにくくし、時間感覚も鈍らせて」治療する。
 二十人に一人の割合で使用。「全身麻酔ではないので意識は保たれ、体に負担をかけることはなく安全」と前田院長。治療に慣れてくれば、使用しなくてもよくなるという。このほか、髪の毛ほどの細い注射針を使い、温度差による痛みを軽減するため麻酔薬を加温。麻酔の注入量を一定にすることで痛みを和らげる麻酔器も備える。
 「何をされるか分からないと思うのも恐怖感を誘う」と治療説明にも時間を割く。前田院長は「少しでも早く治療してほしいですから」と力を込める。

チクッとする麻酔の注射はいやですね
当院では少しでも痛みを軽減するために、様々な取り組みをしています。

 患者さんが注射が苦手なのは2つの原因があります。一つは注射針が刺さるときの痛み、もう一つは注射液が注入されるときの痛みがあるからです。

針の刺入時の痛みの軽減

 まず、表面麻酔による注射針の刺入点の麻酔をしてから麻酔をしています。これには歯茎の表面に塗るタイプとシールのように貼付けるタイプがあります。次に、髪の毛のように細い注射針(33G:従来の針の8分の1の外径)をすべての患者さんに使用しています。

コンピュータ制御による注入量制御方式歯科麻酔器の使用

コンピュータ制御の注入量制御方式の歯科麻酔装置は注入時の痛みを抑えてくれます。当院では2種類のコンピューター制御方式の歯科麻酔装置を使用しています。

images-1.jpeg The Wandは全く注射器のような形をしていませんが、コンピューター制御されたプランジャーが注射液筒の中の圧力をセンサーで感知し、痛みが最小になるようにコントロールをしてくれます。また、末梢の神経ではなくもう少し手前で痛みをブロックすることにより、唇を痺れさせずに歯の感覚だけを失わせるような特殊な麻酔を行う事もできます。前歯部での治療など、唇と歯の位置関係を詳細に検討する場合などに用いる事があります。

aneject.jpgもう一つの注射器、アネジェクトもコンピューター制御により麻酔薬の注入量をコントロールして痛みを最小限にします。さらには、注入速度をゆるやかに上げる事によりより痛みを軽減します。
 (難点は麻酔時に「星に願いを」の電子音が流れるのですが、毎日同じ曲を聞いている私がだんだん曲にあきてくる事ぐらいです。)

 また、とくに冬場は麻酔液の温度差による痛みが問題になる事がありますので、麻酔液の加温装置を用いて温度差による痛みを軽減しています。

当院では上記の最新の機器、材料を揃え、こわがりさん(^.^) の治療に備えています。

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 歯科治療は痛い・怖いと敬遠していませんか?
 副作用もなく安全に痛みと恐怖心を和らげてくれる笑気吸入鎮静法を使ってリラックスして治療を受けてみませんか。

笑気吸入鎮静法は下記のような目的に使うことができます

 歯科治療を受けたことがない小さなお子さんをリラックスさせて治療嫌いにさせない
 歯科治療に不安感、恐怖心、不快感を持っている方の治療
 異常な緊張、反射のために正確な治療が不可能となる嘔吐反射の強い方の治療
 心疾患、高血圧など内科的慢性疾患を持ち、歯科治療のストレスを軽減しないと治療が困難な方の治療
 歯科治療のストレスを軽減するべき高齢者の方の治療


笑気鎮静法を使うと意識がなくなったり眠ってしますか

 一般の歯科治療で用いるのは笑気麻酔(全身麻酔)ではなく、笑気吸入鎮静法ですので意識を失ったり眠ってしまうことはありません。この方法は、中枢神経のを抑制しますが、呼吸や血行を抑制する事はなく、意識も保たれた状態にあります。また、疼痛閾値(痛みを感じる限界)が上昇することによって痛みを感じにくくなったり、時間感覚が鈍くなる事によってあっというまに治療が終わったように感じるという利点もあります。

笑気ガスには副作用はないのでしょうか?

 笑気ガスは体内で分解されることなく、そのまま排出されますので、呼吸器系、肝臓、腎臓、代謝系などに負担をかけることはありません。ですから、小さなお子様も含めてほとんどの方に安全に使用することができますが、妊娠初期の方、呼吸器疾患(ぜんそく、肺気腫)の方、過去に笑気ガスを吸って不快感を感じたことのある方などには使用しません。

笑気鎮静法を使った治療はどのように行うのでしょうか?

1. 治療台を通常の治療の位置にして、寝ていただきます。
2. 鼻マスクをかけて、鼻から100%酸素を規則正しく呼吸をしていただきます。
3. 笑気の濃度を徐々に上げながら、適度な鎮静状態へと導きます。通常は30%前後を保ちます。少しお酒に酔ったような気分になったり、手足が暖かくなったような感じがすることがあります。
4. 5分ほどして、鎮静状態が確認されれば必要に応じて局所麻酔を行います。疼痛閾値が上昇しているのであまり強い痛みを感じません。
5. 鎮静の状態を観察しながら笑気の濃度を適正に保ち、歯科治療を行います。鎮静が深くなりすぎるようであれば、100%酸素に切り替える事により、簡単に鎮静の深さをコントロールできます。
6. 治療が終了すれば、100%酸素または空気に戻します。
7. そのままお帰りまで15分ほど待てば、そのまま帰宅できます。特に生活の制限はありませんが、車の運転をされる場合は少し長めに時間をおいたほうが良いとおもいます。待合室でゆっくりされてからご帰宅ください。

笑気鎮静法を使う治療には健康保険が適応されますか?

 笑気鎮静法を歯科治療に用いることは健康保健で認められています。費用は使用した笑気と酸素の量によって算定されます。