先日、テレビで『レッド・ドラゴン』(Red Dragon)をやっていました。長男はホラー映画があまり得意ではない?ので見なかったのですが、娘のほうは気に入ったようでした。それで今度はThe Silence of the Lambs - (羊たちの沈黙)を見たいというのでDVDを借りてきました。携帯電話にメールで送られてきたTUTAYAの半額クーポンがあったので、1週間レンタルで95円です。
1991年に『羊たちの沈黙』が公開された時はアメリカに住んでいたので、公開と同時に映画館で見た覚えがあります。今では海賊版対策で世界同時公開が普通ですが、当時はアメリカでの公開から4-6ヶ月遅れて日本で公開されていました。
まだ、アメリカに住み始めて1年ぐらいだったので、微妙に聞き取れないところがあってトマス・ハリス(Thomas Harris)の原作本を買って読みました。読んでみて初めて「ああ、そうだったのかぁ」と思う所も多くて思い出深い映画です。やはりハンニバル・レクター博士の役はアンソニー・ホプキンス以外にはあり得ないですね。
アメリカに住んでいるときにビデオも買ったので、すでに4回はこの映画を見ているのですが、初めて字幕版を見ました。あまりしっかりと見ていた訳ではないのですが、DVD版の字幕には細かなところで誤訳が目立ちました。
" I love your suits." (素敵なスーツだね。)が「服を大事にしな」になっていました。レクター博士は噛み付かないようにマスクを付けさせられていたので、翻訳をした人は"I"が聞き取れずに命令形になっています。
"Chek you weapon."(銃を預けなさい)が「銃をチェックしろ」になっていました。これは確かに台詞だけ聞くとどちらか分からないのですが、直後に銃を預けるシーンがあるので、分かりそうなものです。この場合のcheckはcheck upのチェックではなく、check inのcheckです。
もしかしてDVD版も誤訳で有名な字幕翻訳者のT田さんでしょうか?
レクター博士の最後の台詞、 "I'm having my old friend for dinner."は「私の古い友人を夕食に・・・」となっていたのですが、これは普通は「古い友人を夕食に招いている」というような意味になると思います。ところが、「人食い」のレクター博士の台詞としては「古い友人を夕食にしようとしている。」つまり、友人を食べようとしているという意味にもとれます。
こんなのは翻訳者の優劣によらず、翻訳不可能な部分なんですが、秀逸なオチだけになんとか翻訳出来ないものでしょうか。解説してしまうとちっとも面白く無いのが難点です。

