2007年05月06日
 ■  Breaking Home Ties

home_ties.jpg
 県外の高校に通っている長男が連休で帰って来ていたのですが、連休も終わっていよいよ寮に帰る日が来ました。家を出て一人で寮で暮らすのは初めての経験ですが、ろくに電話も手紙もよこさないので元気だろうかと心配するばかりで親は何も出来ません。ひさしぶりに帰ってきたら少し痩せていました。

 車で駅まで送って行ったのですが、わたくしの好きなNorman RockwellのBreaking Home Tiesという絵を思い出しました。自宅を離れて州立大学に通う息子が大学へ帰るところだと思います。横に座っているのはバスターミナルまで息子を送って来た父親です。二人は父親の古びたピックアップトラックのステップに座ってバスを待っています。息子はバスが来ないかと道の向うを見ていますが、父親は息子と話をするでもなく所在無さげにタバコを吸っています。息子の膝には犬が頭を乗せています。

 大学で一人で長崎に暮らしていた頃、夏休みが終わって熊本から長崎に帰る時、父は車でわたくしをバスターミナルまで送ってくれました。バスが来るのを待つ間、父はいっしょに待合室のベンチで一緒にバスが来るのを待ってくれていました。特に、会話をする訳でもないのですが、バスが来て「それじゃ、行くね」と言うと、父は短く「ああ」と返事するだけでした。

 今日、今度は自分が息子を駅まで送って来て、あの時の父の気持ちとこの絵に描かれた父親の気持ちが理解出来たような気がします。言葉にはできない感情があると改めて感じました。

投稿者 farfallone : 2007年05月06日 21:48

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