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 先日、花輪和一氏の漫画、「刑務所の前1-3巻」を読んだら、その前に刊行されている刑務所の中を読みたくなりました。街へ出たついでに蔦屋書店で買ってきました。刑務所の中講談社漫画文庫 でも刊行されていて定価が半額の上に書き下ろし21ページが追加されていてお得なんですが、診療室の待合室に置く事を考えて大判のほうを買いました。

 解説にもありますが、よくありがちな獄中記のように抑圧された獄中生活を糾弾するような内容ではありません。まるで文化人類学者が世界のどこかの奥地に暮らす部族と生活を共にした詳細な学術記録のような淡々とした内容です。

 最後のコマは陽光、青空、大地、風、泥遊びという文字に続いて、豚舎の中で昼寝する豚の上に書かれた「一生無縁」という文字で終わります。隷属状態によって失われる自由もありますが、基本的な生活に必要な収入を得る事をあれこれ思い悩む必要の無い生活は結構快適だと花輪氏は指摘しています。

 読んでいてフランスの作家、ジャン・ポーランの「奴隷状態における幸福」という文章を思い出しました。奴隷解放宣言により急に自由の身にされた黒人奴隷たちが、いきなり放り出された自由な環境で何をやって良いのか分からず、前に自分達を雇っていた主人たちに「もう一度奴隷にして欲しい」と懇願するというエピソードがあります。受刑者をあまり何も考える必要の無い状態に置き、ただひたすら管理するだけでは刑罰の実効性が薄れてしまうのではと思います。

 日本での懲役刑というのは、もしかして出所してからその後の死ぬまでのほうが辛いのでは?とふと思いました。

刑務所の中
花輪 和一
4883790657

刑務所の中 (講談社漫画文庫 (は8-1))
花輪 和一
4063703142

 山岸涼子の舞姫(テレプシコーラ) 1-9巻を読み終えました。

 途中から、ちょっと気になってきたのですが、テレプシコーラってアラベスク の舞台(レニングラード)が埼玉になっただけ?なんでしょうか。気になったので文庫版の全巻を近所の本屋さんで買ってきました。

 うーん、アラベスクは昔の少女漫画の王道のような作品ですね。ひさしぶりに読んで感動しました。

 

テレプシコーラ4.jpg
 先週、衝動買い?した山岸涼子の「舞姫(テレプシコーラ)」 1-3巻ですが、どうしても続きを読みたくなって、仕事の帰りに近所の明林堂に寄ってみました。もっと、早く読みたいとは思っていたのですが、買ってしまうとつい読んでしまうのは判っています。今日のインプラントオペの術式と計画も確認しないといけなかったし、水曜日のチェロレッスンの練習もあったので、我慢してました。

 インプラントのオペも無事終了して、今日はゆっくりテレプシコーラを読もうという計画です。

 ところが、明林堂にはテレプシコーラがありませんでした。マンガ雑誌での連載ではなかったので、取り扱いが無かったのかもしれません。とりあえず、帰宅して夕食を食べてから、今度は1-3巻を買った明屋書店に行って舞姫(テレプシコーラ) の4巻から9巻を大人買い?してしまいました。

 家に帰って6冊を一気に読んでしまいました。「天才だけがバレエを踊っているんじゃないもの」という台詞が非常に心に響きました。

 1月23日に第一部完結となる舞姫(テレプシコーラ) 10 巻が発売になるのですが、あと10日、今から待ち遠しいです。

テレプシコーラ.jpg 服を買いに行くというので娘を近所のユニクロまで車に乗せて連れて行きました。娘が買い物をしている間、向かいの本屋さんで時間をつぶしていました。

 マンガの棚をみていたら、山岸涼子の舞姫(テレプシコーラ) 1-9巻が平積みになっていました。

 山岸涼子と言えば、1971年に「りぼん」に連載していた「アラベスク」を思い出します。2つ違いの妹がいる私は、妹が毎月買っていた「りぼん」を欠かさずに読んでいました。(妹も私の買う少年マガジンを読んでいましたけれど)

 「りぼん」は今では割と低年齢層向けのマンガ雑誌ですが、当時は山岸涼子の「アラベスク」とか一条ゆかりの「デザイナー」など読み応えのあるマンガが沢山連載されてました。一条ゆかりの「砂の城」をリアルタイムで読んでいた記憶があります。と、言う事は実は大学に進学して実家を離れるまで毎月、妹のりぼんを読んでいたという事ですね。

 あまりに懐かしいので、さっそく1-3巻を買ってしまいました。

 連載されていたのが、月刊雑誌ダ・ヴィンチだった事もあり、子供が読むにはやや適さない内容もあります。でも、弱気だけど隠れた才能を持つ主人公、才能に恵まれたライバル、優しく見守る指導者と、少女マンガの王道を行くようなストーリーです。あっと言う間に3巻まで読んでしまいました。

 ストーリーだけではなく、日本で職業としてバレエダンサーを選ぶ事の難しさや、一見優雅に見えるバレエ教室の経営の難しさなども良く描かれています。さすが山岸涼子先生、バレエマンガを描かせたらやはりこの人の右に出る人はいません。

 受験でバレエを中断しているうちの長女なんかが読むと、ハマってしまいそうなマンガです。
 

ブラッカム.jpg ひさしぶりに自宅でゆっくり過ごす日曜日です。でも、受験生の長男は塾の模擬試験、長女は学校の定期テストの勉強、妻は大学の同窓会の打ち合わせで家にいません。妻と長男をそれぞれ車で送って行ってから、蔦屋書店に行きました。

 購読している熊本日日新聞と日経新聞の日曜版にはそれぞれ書評の欄があるのですが、朝からじっくり読んでおもしろそうな本を探すのも日曜日の楽しみの一つです。それぞれを車で送って行ったついでに、蔦屋でブラッカムの爆撃機統計数字を疑うの2冊を買いました。
 ブラッカムの爆撃機はジブリの宮崎 駿監督が編集に携わっており、作者や物語についてカラーの書き下ろしの漫画が加えられています。中でも物語の重要な『舞台』となるヴィッカース・ウェリントン爆撃機の「見開きカラー図解」を見ていると、大伴昌司さんによる少年マガジンのカラー図解を思い出します。
 多くの『男の子』が感じる、兵器や戦史などに対する興味と、大人になってから知る「実際の戦争の悲惨」の間の葛藤がバランスよく描かれていると思います。午後の時間、ときどき合間にチェロの練習をしながら最後まで一気に読んでしまいました。書店ではファンタジーや児童書の棚にありますが、大人にもお勧めの一冊です。
 

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 文化の日でお休みです。今月は学会や研修会で日曜日に家にいる事が無かったのでひさしぶりの休日です。N響の主席オーボエ奏者の茂木大輔さんのはみだしオケマン挑戦記―オーボエ吹きの苛酷なる夢 を読んだり、チェロの練習をしたりしてゆっくり過ごしました。
 そう言えば、数日前にNHKでオーボエ奏者の宮本文昭さんがオーボエ奏者の苦労話をされていたのですが、いちごのつぶつぶの種がリードに入って音が出なくなったことがあったので、演奏前には絶対にいちごを食べないとお話されていました。「マイクロサージェリーの前にはコーヒーが飲めない歯医者」みたいな人知れない苦労はあるものだと思いました。のだめカンタービレでもオーボエ奏者の黒木君が暇さえあればリードを削っていますが、宮本さんのお話でも茂木さんの本でも、オーボエ奏者とリード削りは切っても切れない関係みたいです。宮本さんは数十万円もする専用のリード削りマシーンをお持ちのようでした。入門者向けにはレディメードのリードが数千円で入手できるみたいですが、プロは自分で作るんですね。このリード作りが繊細な作業であり、またリード自体が天候や湿度で変化しやすいので最高の状態を保つために、本当に過酷な努力を強いられるようです。『演奏は本人2割リード8割』という話を聞いた事がありますが、リードの作成や管理も考えると『本人10割』なんじゃないかと思います。
 また、オーケストラに所属するプロの演奏家のスケジュールは本当に過酷なのが良くわかりました。私も歯学部を卒業後、大学院の学生時代、学会と県外のバイトで年間で30日以上はホテルや旅館に泊っていましたが、今の年齢では体力的にぜったい無理だと思います。プロの音楽家は練習、本番、移動、コンサートの雑用、おまけにオーボエ奏者はリード作りと本当に体力的に大変な仕事だと思いました。
 時々、「3歳からチェロを始めていたら今頃、ヨーヨーマみたいにストラディバリウスのチェロを抱えて世界中を演奏旅行してたかもね。」なんてバカな事を言っている私ですが、外出するのは学会や研修会ぐらいで日常の仕事はテニスコート半面ぐらいの診療室で終わってしまう歯科医師は幸せなのかもしれません。

 そう言えば、私がアメリカに住んでいたときに買ったマグカップにはこう書いてあります。

dentist /n: one who can drill, excavate, make canals, build bridges and fill holes without leaving the office.
(歯科医師/名詞: 穴を開けたり、発掘したり、運河を作ったり、橋を作ったり、穴を埋めたりをオフィスの中で出来る人)ちなみに、excavateは「発掘」という意味もありますが、虫歯を除去するのもexcavateという動詞を使います。make canalsは歯の根の治療をroot canal treatmentと言うのですが、それに掛けてあります。ブリッジは歯が無くなった場所の両側の歯を削って両側の冠で橋渡しをする治療法です。

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