マイケル・ムーア監督の最新作Sicko(シッコ)を観てきました。無許可でキューバに撮影に行った事を咎められ、アメリカ財務省からフィルムの差し押さえを受けそうになったというぐらい、アメリカ政府にはアブナイ映画です。
アメリカ人は民間保険会社の強力なネガティブキャンペーンに洗脳されているのか、私の知り合いにも国民皆保険制度に抵抗感を示す人が多かったです。Nebraska州選出の上院議員Bob Kerrey氏が大統領選挙に立候補した時、ランチタイムの雑談で、「Bob Kerreyは良い人だけど、国民健康保険の制度化を主張しているの支持できない。」と言う同僚がいました。「何で?日本では国民皆保険制度が機能しているけど?」と聞いたら、「低所得者層の医療費のために恐ろしく増税になるから。」と答えました。
私も含めて大学の職員は民間保険会社の保険に入っていて、私なども給料は安いのに結構な保険料を支払っていました。でも、当時は映画にあったような保険の不払いの問題はあまり聞きませんでした。子供が生まれたときも、100%保険でカバーされました。大きな企業や大学に勤務していて割の良い保険に加入している層にとっては低所得者層の医療費まで負担したく無いというのは本音だったのかもしれません。
日本でも、なんでも民営化の流れがおきていますが、医療を経済原理だけで押し進めて行くとこんなになってしまう、と言うのが今のアメリカの医療かもしれません。

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