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 今日は術後6日目。水曜日は午後から休診なので、なかの耳鼻咽喉科に行って「術後のカサブタ取り」をしていただきました。今朝まではなんとなく鼻の奥に「何かある」感が強く、時々鼻がムズムズする感じがありました。もちろん、術直後に比べるとずっと楽なのは楽だったのですが、微妙な鼻づまり感が抜けませんでした。

 午後の診療は3時からなのですが、少し早めに出たら2時半には着いていました。受付で名前を書いたらすでに6人目ぐらいでした。待合室で本を読んでいたのですが、3時ちょっと過ぎには名前を呼ばれて診察室に入りました。

 先に吸入をして、それからいよいよ先生にカサブタを取っていただきました。ステンレス製の吸引装置を鼻に入れてカサブタを吸い取られているような感じがするのですが、目をつぶっているし(治療中、患者さんと目があうとなんとなく気まずいもんです)鼻なんで目を開けていてもどうせ見えません。鼻に入るのですから細い管なんですが、これが歯科用のバキューム(唾液や水を吸い取る機械)の何倍も強力そうな感じです。

 次にピンセットで引っ張られると鼻の奥から何かがズルッと出てきた感じがして、一瞬だけピリっと痛みがありました。

 片方の鼻が終わると今度はもう片方の鼻を同じように処置して頂いて、最後に粉末の止血剤をスプレーして終わりました。

 直後はちょっと鼻水に混じって出血がありましたが、気がついたら夕方からは一回も鼻をかんでいません。なんだかカバーがかかっていた鼻の奥がクリアになって、鼻の通りも良くなりました。

 夕食は並木坂通りのチャオリーで中華を食べましたが、オコゲのアワビと松茸の餡掛けを食べたら松茸の香りが良く分かって、余計に美味しく感じられました。

 2年前のレーザーでの手術と比べると、治りが良いように思えます。やはり、医療はどんどん進歩しているのですね。
 

 木曜日に処置して今日で3日目です。昨夜も寝る前に犬を連れてかなり早足で5kmほど散歩したので、朝まで一度も目が覚めず良く眠れました。と、言うより寝坊して目が覚めたら既に10時でした。

 寝起きはやや鼻が詰まった感じが残っていましたが、昼過ぎから徐々に楽になってきました。鼻をかむとまだわずかに血液が混じりますが、ほっておいて垂れるほどではありません。換気量は左が術前の8割、右が6割ぐらいの感じです。

 昼から近所のショッピングモールに買物に行きましたが、あまり生活の制限は感じませんでした。ただ、完全に鼻呼吸で呼吸するのは難しいのでジョギングはまだ再開していません。

 不快感といえば、鼻の粘膜に痂皮(かさぶた)が形成され始めたようで鼻を押さえるとなんだか中がゴロゴロしているような不快感はあります。あと4、5日でこれがはく離するとずっと楽になる筈ですのであと数日の我慢です。

 同日に手術した私の家族はようやく今日から鼻呼吸が可能になったそうです。やはり個人差はあるようですね。

 2年前に花粉症のレーザー治療を受けて非常に調子が良かったのですが、この秋ぐらいからまた少し鼻がグスグスするようになりました。そこで、2年ぶりに田迎の「なかの耳鼻咽喉科」」を受診して治療を受けました。

 2年前は炭酸ガスレーザーだったのですが、今回は熊本にまだ機械が2台しかないというアルゴンプラズマ(APC)法で処置していただきました。

 まず受付を済ませると診察室へ。問診の後、局所麻酔薬を染み込ませた長いガーゼを鼻に入れて麻酔をしてもらいます。結構長いガーゼが片方に3本も入りました。すぐに麻酔が効いてくるのか、最初の一本目は少し入ってくる感じが気持ち悪かったのですが、2本目からはあまり痛みもありません。ガーゼーを詰めたままマスクをかけて待合室で麻酔が効くまで30分待ちました。すぐに麻酔が効いてきて上顎の前歯まで痺れてきました。

 歯科で上顎の前歯の麻酔をする時、前歯の裏側の粘膜のあたり(切歯乳頭)に注射をするのですが、麻酔をする鼻口蓋神経は名前のとおり鼻腔のあたりを通っているんだよなぁ、なんて事を考えて妙に納得してしまいました。

 30分経って診療室に入るとさっそくガーゼを除去して処置開始です。アルゴンプラズマは電気メスと同じように高周波を使うので左腕に電極を巻いてもらい、プローブで粘膜を焼灼・凝固してもらいました。

 2年前の炭酸ガスレーザーの時は蒸散した粘膜からの煙でちょっとむせそうになりましたが、APCだとほとんど煙くありません。術中の不快感や痛みもまったありませんでした。時々、歯にひびく感じがあるぐらいです。時間も炭酸ガスレーザーよりもずっと短くて「もう終わりですか?」という感じでした。両方の鼻で10分かかってないと思います。

 処置が終了して、ファイバースコープで処置後の下鼻甲介を見せていただきました。肥厚していた粘膜が除去されてすっきりしています。術後は術前に比べると3倍ぐらい(当社比?)呼吸が楽になった感じがします。

 術後の注意をうけて、お薬をもらって、そのまま自分で車を運転して帰りました。麻酔が切れてから少しチクチクする感じがあって僅かな出血がありましたが、それほどひどい不快感もありませんでした。

 現在、術後6時間ぐらいですが、術前に説明していただいたとおり鼻が詰まってきていますが、まだなんとか鼻呼吸できています。1週間ぐらいしてかさぶたがとれると本当にすっきりするのですが、しばらくはちょっと鼻声になるのは我慢しなくてはいけません。

 でも、花粉症の時期の苦しさを思えば1週間の我慢はそれほど辛いとも思えません。花粉症に苦しんでいる方には絶対におすすめできます。

 
 

 2年前の12月に田迎の「なかの耳鼻咽喉科」の中野先生に
花粉症のレーザー治療をしていただきました。術後1週間ぐらいは事前に説明を受けたように鼻がぐずぐずしていましたが、それからはスッキリ!!。今年の春までは花粉症の薬もほぼ飲まずに乗り切れていました。

 ところがこの秋にはそろそろレーザー治療の効果が切れて来たらしく、少し鼻がグズグズする感じが出てきました。2年前にレーザー治療を受けた時に、「だいたい半年から1年間は効果があります。」と説明をされていたのですが、1年半以上も効果が持続していた事になります。

 レーザー治療は繰り返し行なっても問題は無いと中野先生から伺っていましたので、春のシーズン前にまたレーザー治療をお願いしようと診ていただきました。

 前回の治療から1年半経過し、また粘膜が肥厚してきているとの事で、12月に手術の予約を入れていただきました。それと今回は炭酸ガスレーザーではなく、アルゴンプラズマ凝固法(APC)での手術となるそうです。

 炭酸ガスレーザーは私も使っていますが、粘膜を面できれいに蒸散するのはやや難しいのでアルゴンプラズマのほうが予後がさらに良くなるようにも思います。(鼻は専門外ですので、あくまでも想像ですけど)

 ともかく、12月の手術日までに風邪を引いたりしないように節制しておこうと思います。

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 アメリカのおもちゃメーカーHasbro社の骨伝導を利用した音楽歯ブラシTooth Tuneが日本でも発売になるようです。骨伝導と言えば、古くはPaget病に罹患して耳硬化症から難聴になったベートーベンが指揮棒をくわえてピアノの音を聞いたという逸話や、最近ではヘリコプターのパイロットのヘッドセットに利用されている事でも知られています。この歯ブラシには音楽を記録したチップセットが内蔵されており、ブラシの毛先から歯→顎骨→内耳と音の振動を鼓膜を介さずに伝達する事によって、ブラッシング中に音楽が聞けるという新発明です。

 どう見てもターゲットは子供なんですが、曲はKISSのRock'n Roll all NightやQueenのWe Will Rock Youなどもあって、30-40歳代にも懐かしい曲を揃えています。

 日本ではタカラトミーから発売される予定で、邦楽もレパートリーに加わるそうです。2008年2月発売予定との事ですが、ぜひ一本買ってみようと思います。

 熊本県地方には大雨洪水警報が出ていたので、チェロのレッスンをお休みしました。数年前に大雪の中をレッスンに出かけて行って帰宅に二時間もかかって以来、ちょっとコンサーバティブになっています。あの時は遭難するかと思いました。

 レッスンを休んでしっかり練習していれば良いのですが、ついついテレビで「ビューティー・コロシアム'07奇跡連発SP」などを見てしまいました。特に気になっていたのは「アゴなしカマキリと呼ばれた女性が想像こえるスーパーモデルに」という出演者です。新聞のテレビ欄には「外見に悩みを持つ女性たちを美のプロフェッショナルの手で救済する。子供のころから、あごにコンプレックスを抱える25歳の女性は、あごがほとんどないために歯がきちんと生えそろわず、顔もいびつにゆがんでしまった。そのため、小学生のころからいじめを受けてきた。矯正歯科へも相談に行ったが断られたという。6カ月半にわたって美のプロフェッショナルたちが奮闘。果たして彼女は見事変身することができたのか。」とありました。

 大学病院の矯正科で顎変形症の患者さんを多く診ていましたので、この文章を読んだだけで、「トリーチャーコリン症候群かピエールロバン(Pierre Robin)症候群、もしかすると第一、第二鰓弓症候群じゃないのかな?」と思いました。

 鰓弓(さいきゅう)というのは妊娠初期の胎児の顔面にできる膨らみです。ちょうど魚の鰓(えら)のように見えるので鰓弓という名前がついているそうです。これがそれぞれの器官に分化することによって、顔面の各部分が作られます。もし、その鰓弓に異常が発生すると鰓弓から作られる耳や顎などがうまく作る事ができなくなってしまいます。ですからこの女性は第一、第二鰓弓症候群の可能性が高いと思いました。

 実際にこの女性は下顎がほとんどない状態でした。いわゆる鳥貌(ちょうぼう)と言われる状態です。また、耳介の変形もありましたので、いずれにせよシステマティックな先天異常の可能性が高いと思われます。

 問診をした美容整形外科の先生は「幼児のときに転んで顎をぶつけた」という既往を聞いて、それが原因だというような説明をしていました。確かに、幼児期に関節突起を折ってそのまま放置すると小顎症を起こすことがありますが、耳の形成不全の説明がつきません。また、ぶつけて両側の関節突起を骨折するとかなり痛みますし、前歯が噛み合ない状態になりますので、ご両親が気づかれるはずです。

 TVで患者さんのプライバシーを考慮して先天異常である事を隠したのかもしれませんが、第一、第二鰓弓症候群は数千人に一人という比較的多い異常ですので、知らずに同じ病気で苦しんでいる人たちのためには正しい病名を出すべきではなかったかと思います。

 番組では手術法にずいぶん悩んで、ついにはアメリカまで行ってフロリダ大学の形成外科医にアドバイスを求めていました。実際は非常に稀な病気ではないので、治療法はある程度確立しています。本来は成長期を通して段階を経て処置を行なうのが望ましいのですが、この女性の場合は成長が終わっていますので、矯正治療を伴った骨切り術による下顎の延長が必要だと思います。この女性の場合、左右のずれを修正するために上顎の位置も変える必要があると思います。

 結局どうするのかと思って見ていたのですが、下顎の短いのはそのままで骨の周りに軟組織の移植を行なったり、プロテーゼを入れたりして形だけを作っていたようです。上顎を触っていないので、顔のバランスが改善が不十分のように思えました。

 ちょっと気の毒で最後のほうは見てなかったのですが、おそらく総額でかなりの費用がかかったと思います。

 本当は美容整形外科に行って数百万円単位の治療費を支払わなくても実は健康保険で治療が可能なのです。さらに実際に専門医が診断して第一、第二鰓弓症候群という病名がつけば矯正治療も保険で給付されます。番組では髪の毛に隠されていた耳の形成も保険で行なわれます。

 もしも、同じような症状で悩まれている方はビューティコロシアムに応募したり、美容整形外科に行く前に、日本形成外科学会の専門医を受診してみてください。多くの場合は矯正専門医もこのような症候群の噛み合わせの治療についての知識と経験があります。

 いつもはTVで報道された事は何となく信じているのですが、自分の専門分野に近いところでこのような番組があると、TVへの信頼性が揺らぐような気がします。

 マイケル・ムーア監督の最新作Sicko(シッコ)を観てきました。無許可でキューバに撮影に行った事を咎められ、アメリカ財務省からフィルムの差し押さえを受けそうになったというぐらい、アメリカ政府にはアブナイ映画です。

 アメリカ人は民間保険会社の強力なネガティブキャンペーンに洗脳されているのか、私の知り合いにも国民皆保険制度に抵抗感を示す人が多かったです。Nebraska州選出の上院議員Bob Kerrey氏が大統領選挙に立候補した時、ランチタイムの雑談で、「Bob Kerreyは良い人だけど、国民健康保険の制度化を主張しているの支持できない。」と言う同僚がいました。「何で?日本では国民皆保険制度が機能しているけど?」と聞いたら、「低所得者層の医療費のために恐ろしく増税になるから。」と答えました。

 私も含めて大学の職員は民間保険会社の保険に入っていて、私なども給料は安いのに結構な保険料を支払っていました。でも、当時は映画にあったような保険の不払いの問題はあまり聞きませんでした。子供が生まれたときも、100%保険でカバーされました。大きな企業や大学に勤務していて割の良い保険に加入している層にとっては低所得者層の医療費まで負担したく無いというのは本音だったのかもしれません。

 日本でも、なんでも民営化の流れがおきていますが、医療を経済原理だけで押し進めて行くとこんなになってしまう、と言うのが今のアメリカの医療かもしれません。

 

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